Paranaviトップ ノウハウ お金 個人事業主こそ「新NISA」やるべき?坪井安奈さん&齊藤耕太郎さん夫婦へ、セカニチからの世界一わかりやすいアドバイス

個人事業主こそ「新NISA」やるべき?坪井安奈さん&齊藤耕太郎さん夫婦へ、セカニチからの世界一わかりやすいアドバイス

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個人事業主としてそれぞれのフィールドで活躍している、坪井安奈さん&齊藤耕太郎さん夫婦。最近、ライフプランの検討に合わせて、NISAなどの資産形成についても考え始めたといいます。個人事業主がやるべき投資や持っておくべき考え方について、10年以上の投資実績を持つプロ、「世界最速で日経新聞を解説する男」ことセカニチ(南 祐貴)さんに教えてもらいました!

「買ったら放置」が投資の基本。短期投資はオススメできない

耕太郎

僕たち夫婦は個人事業主なので、一般的な会社員の方よりも、収入に波があります。それでも、何かあったときに安心できるくらいには資産形成しておきたいなと思っています。

安奈

また、私がシンガポールに住んでいた経験もあることから、数年後には海外移住するのが夫婦の目標でして。そうすると資産形成したくても何をしたらいいのかわからなくて。セカニチさん、2~3年での投資ってどうなんでしょう? やっぱりあまりメリットはないですか?

セカニチ

私自身も1人経営者で、個人事業主に近いので、同じ立場からしっかりアドバイスしますね! まず、短期投資はまったくオススメできません! 投資の歴史を紐解くと「長期的には右肩上がり」という事実があります。ただ、すべての投資は予測不可能で、タイミングによってはリーマンショックやコロナショックのような大暴落が直撃する可能性もあります。

安奈

大暴落が直撃……。やっぱり、2,3年だと投資には短すぎるってことですかね?

セカニチ

はい、そうです! 時間的な余裕を持って長期で保有すれば右肩上がりの恩恵を受けられますが、短期投資では暴落したときにその打撃を真正面からくらってしまいます。だから、投資の基本は「長期保有」。株でも投資信託でも、上にも下にもブレる可能性を知ったうえで、「買ったら気絶(長期間放置する)」が大前提です。

耕太郎

短期での売り買いはNGで、長期間持っておくことが基本なんですね。その基準は何年くらいでしょうか?

セカニチ

セカニチ(世界最速で日経新聞を解説する男 / 南 祐貴
Koru-workers 株式会社 代表取締役。経済や投資をわかりやすく解説する「#世界最速で日経新聞を解説する男(セカニチ)」として活動。著書に『世界一面白くてお金になる経済講座』『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』

セカニチ

私が考える基準は「20年」です。それより短い期間のものは「投資」とは呼ばず「ギャンブル」と同じです。投資期間が短いと、運悪く、短期的な大暴落のタイミングを引いてしまうリスクもある。ギリギリ許容できるラインでも「10年」ですね。それより短い投資はオススメしません。

耕太郎

投資は元手として大きい額が手元にないとできないようなイメージがありますが、いくらからだとする価値がありますか?

セカニチ

投資する額ですが、「余裕資金」が大前提です。「突然、半分になったとしても、まあいいや」と思えるくらいの金額で始めてください。人によって余裕資金はバラバラですね。
例えば、数年後に海外移住するなら、今から少額でもいいのでNISAに積み立てておいて、移住する時に全額売って元手を作り、移住先の海外で株式投資を再開するというプランはいかがでしょう。2024年からはNISAの新制度が始まるので、いい機会になると思います。

個人事業主が法人化するメリットは3つある

耕太郎

それからもう1つ、個人事業主ならではの悩みが。このまま個人で活動していくか、法人化するべきか? と思案しています。個人事業主だという理由で失っている機会があるなら、機会損失なので法人化したい。ただ、法人化するとコストが増えるのも事実……セカニチさんは、法人化することには、どんな効果があると思われますか?

セカニチ

(税理士の判断のもとで売り上げと経費を正しく計上している前提で、)法人化することに税制上のメリットは大きくはありません。ただ、個人事業主と法人では税率が違うので、売上額(利益額)によっては法人化するほうが有利になります。例えば1億円の売り上げがあるとして、そのうち2000万円が経費、8000万円が利益だとします。8000万円に対して法人税なら約23%かかり、個人事業主なら所得税+住民税が55%かかります。法人化するボーダーラインは「売上1000万円」だと私は思っています。
法人化するメリットはもう1つ、自分のモチベーションアップという効果もあります。今1000万円なら、今後は2000万円、3000万円とどんどん売り上げを上げていきたいわけで、法人化することで「もっと頑張ろう!」と自分を奮い立たせることができます!

安奈

自分自身のメンタルをドライブしていくのも、個人事業主の大事なスキルですよね。私も過去に、仕事が苦しくても「絶対に家賃は下げないぞ!」と食らいついて自分を励ましていたことがありました(笑)。そういう意味で、法人化は自分への鼓舞にはなりそうです。

セカニチ

そうですね! それから、取引先に自分の本気度を伝えやすいのも法人化するメリットです。周りに「あ、本気だな」と思ってもらえるのは、その後の受注を考えても大きいですね。ちなみに、法人化するために必要な初期費用は約28万円。それから決算費用として、毎年20万円かかります。私は2つ法人を持っていますが、法人化してよかったなと思っています!

すべての人間は「資本家」と「労働者」に分けられる

坪井安奈 齊藤耕太郎

左:坪井安奈(つぼいあんな)
パラレルキャリア10年目。小学館を退社後、編集者兼タレントの複業を開始。現在は個人事業主として、編集者/タレント/企業広報をツールに伝え手として活動中。
右:齊藤耕太郎(さいとうこうたろう)
音楽プロデューサー・アーティスト・オンサインサロンオーナー。博報堂で営業職を経て独立。アーティスト業、音楽制作業、執筆や登壇などパラレルワークを展開中。

耕太郎

常日頃疑問に思っているんですが、「稼ぐこと=悪」という風潮がありませんか? 例えば僕は、アーティストとして成長したいから、今日よりもっといい音を作ろうとして何十万円、何百万円する楽器や機材を買います。それを周りに「こんなにかっこいい音を鳴らせるんだよ!」って見せても「へえ、最近羽振りいいんだね」って言われて終わる。僕は音楽の話をしたいのに、お金自慢と受け取られてモヤモヤだけが残る。これって、なんなんですかね。

安奈

日本には、無条件に泥くさく地道に頑張ることが賞賛される側面があるなと感じます。とくに「時間を使うこと」が頑張っていると評価され、時間を使わずにお金を得ている人が「ラクしている」と見られるのは残念な風潮だなと思います。

セカニチ

そうですね。時間の切り売りではなく、何かしらの成果を生み出すことでお金を稼ぐ経験があれば、発想ごと変わると思うのですが。人間は「資本家」と「労働者」に分けられますが、きっとお2人には「資本家」のマインドがあるんだと思います。
資本家は、道路を作ってお金を稼ぎ、労働者はその道路を使って生活し労働することで生きていく。資本家から時間を搾取される環境から一生逃れられないのだと気づいて、投資家サイドに回ろうとする労働者もいれば、「労働者であり続けたい」という価値観の人もいますね。自分の人生に疑問を持ちながら働き続けるくらいなら、労働者は全員資本家になるべきだと僕は思っています。

耕太郎

僕は、思考が止まっている状態が大嫌い。権利で儲けたり、新しいものを作って稼いだりすることをもっとポジティブに捉えられれば、世の中に面白いものが生まれるんじゃないかと思います。いい音楽を作ることにはみんな好意的なのに、それに大きなお金が発生すると、突然意味もなくネガティブに受け取られちゃう。

安奈

とくに、芸術表現を仕事にしているアーティストは、経済活動と分離しがちかもしれません。インフルエンサーは経済活動を成り立たせることへの意識が高いと感じていて、それに対して世間からの目もそんなに厳しくないと思うのですが、アーティストはなぜか違う。お金を指標にしたらいい作品ができないんじゃないかという考えが、アーティスト自身にも世間にもまだまだある気がします。お金って、なんでそんなに悪いものに思われちゃうのかな。

セカニチ

耕太郎さんが感じた違和感は、ぜひ耕太郎さん自身が世間に伝えていってください! それによって、巡り巡ってみんなが幸せになるので。

耕太郎

本来、アーティストに決裁権があって、作品への自由度と責任を自ら持てる。それに、流通の面でもプラスになるはず。お金や投資のことにあまり自信が持てていなかったけれど、改めてお話を聞くと僕は「投資的」な考え方や行動ばかりしていますね。テクニックを知らないから、自分としてはまだ回収が充分ではないと感じているだけで。

安奈

ひとくちに投資と言ってもいろいろあって、回収の可能性が高いけどリターンが少ないものもあれば、可能性は少ないけどリターンが多いものもありますよね。ポートフォリオ全体のバランスがよくなるように考えていきたいです! 次回は、その具体的な方法について教えてください。

>>次回は、「資産形成って、何から始めればいいの?」坪井安奈さん&齊藤耕太郎さん夫婦へ、セカニチ流の投資論を世界一わかりやすくお伝えします。記事公開をお楽しみに!

セカニチ(世界最速で日経新聞を解説する男 / 南)●Koru-workers 株式会社 代表取締役。2012年に大手広告代理店に入社。約6年勤めて退職・起業し高輪ゲートウェイ駅の近くに宿泊施設「Koru Takanawa Gateway」をオープン。同時に、経済や投資をわかりやすく解説する「#世界最速で日経新聞を解説する男(セカニチ)」を開始。就活・キャリア・資産運用セミナーの人気講師として、年間視聴者数は延べ5万人以上。SNSの総フォロワー数は10万人超。全SNSの動画は合計4000万再生以上。著書に『世界一面白くてお金になる経済講座』『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』

坪井安奈(つぼいあんな)●パラレルキャリア10年目。慶應義塾大学卒業後、小学館に入社し、雑誌編集者として勤務。2013年、「職業は1つって、誰が決めたんだろう?」という素朴な疑問から同社を退社し、編集者兼タレントの複業を開始。IT業界誌『Grand Style』編集長、美容メディアの編集長などを経た後、2018年にシンガポールに移住し、新たに広報業を拡大。現在は個人事業主として独立し、編集者/タレント/企業広報をツールに伝え手として活動中。

齊藤耕太郎(さいとうこうたろう)●音楽プロデューサー・アーティスト・オンサインサロンオーナー。慶應義塾大学商学部卒業後、新卒で博報堂に入社。5年間の営業職を経て、CM音楽の作編曲・プロデュースを開始し独立。2018年にフルアルバム『BRAINSTORM』をリリースし、収録曲がSpotifyバイラルチャートで1位を記録。2022年にシンガー名義「leift(レフト)」としても活動開始し、楽曲『leaves』がアニメ『ユーレイデコ』のイメージソングに起用される。現在はアーティスト業、音楽制作業、執筆や登壇など音楽に関するパラレルワークを展開中。

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Writer さくら もえ

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