Paranaviトップ ノウハウ お金 「逃げ道がない状況を作る」副業ブロガー・クニトミが語る『副業』で大事なスタンス

「逃げ道がない状況を作る」副業ブロガー・クニトミが語る『副業』で大事なスタンス

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副業を始めるとなると、何をすればよいか分からない人も多いかと思います。

今回はブログで情報発信をして、サラリーマンであれば夢のような収入を稼いでいるクニトミさんに、副業を始める際のアドバイスを伺ってみました。

今でこそ「稼ぐブロガー」として注目を集めているクニトミさんですが、ブログを始めた当初は「精神的にキツかった」と振り返っています。

そんなクニトミさんに、副業で成功する際に大事な姿勢を聞いてみたところ、「覚悟を持つこと」という回答がありました。その真意を詳しく伺いました。

大手企業に勤めるクニトミが「副業サラリーマン」になるまで

ーーブロガー、副業サラリーマンとして数々の媒体に出られているクニトミさんですが、そもそも副業を始められた経緯を簡単に教えてください。

2018年2月にブログを始めたのですが、その時は銀行員として働いていました。

そして、銀行員として働く過程で、論理的に「人生100年時代を生き抜くにはお金が足りないこと」そして「収入と支出のバランスが崩れること」の2つを学ぶことができ、「人生100年時代に向けて資産をつくらなきゃ!やばい!副業しなきゃ!」と思い初めたのがきっかけです。

ーー具体的にどのようなことに学べたのかを知りたいです。

人生100年時代で60歳以降生き抜くには、1億円が最低でも必要ということでした。

ライフプラン出典:三井住友銀行「考えてみよう! これからのマネープラン」

そこからさらに医療費、介護費とかリフォーム資金、ライフスタイルに応じて支払う資金も組み合わせると、2億円程は必要なんです。

当然自分も銀行員からの視点で、お客さんには「人生100年時代を見据えた資産形成が必要ですよ」と語っていたのに「あれ?自分は何もしてなくない?」と焦っていたのは今でも覚えています笑

ーー自分で提案していたからこそ、焦りが生まれたんですね。そもそもなぜ副業にブログを選んだんですか?

結果論にはなりますが、無理なく続けられたのがブログだったんです。

当時はブログが正解かわからず、仮想通貨やプログラミングなど色々試したけど、自分には合わなかったんですよね…

ーーそうだったんですね。ブログで手応えを感じられたのはいつ、どのようなきっかけでしたか?

ブログを始めて9〜10ヶ月くらいの時ですかね。

売上も伸びてきましたし、Googleのアップデートによって少しずつ検索順位にも引っかかるようになり、露出も増えました。

その時に、「あーこういう風にしてブログは稼ぐんだ」と小さな成功体験を得られたのが良かったと思っています。

クニトミが語る、サラリーマンが副業でブログを始めるメリット2つ

ーーもしサラリーマンが副業を始めるとしたら、どんな副業がおすすめですか?

サラリーマンが副業に取り組むなら、ブログ、YouTubeなどの「本業で得た知見を生かした情報発信」がオススメです。

なぜなら、ユーザー、マーケットのニーズに応えられる可能性が高いからです。

本業であっても、副業であっても、そもそもマーケットに価値提供しないとお金が生まれないですよね。

そのときに、趣味や好きなことであれば確かに専門知識があり、ユーザーのニーズに応えられそうだけど、それよりも当然本業で汗水流して得た知識や経験を使った方が、よりニーズに応えられる可能性は高いのです。

ーークニトミさんのようにブログを始めたい人も多いかと思うのですが、副業でブログを始められるメリットを教えていただきたいです。

結論サラリーマンが副業でブログを始める場合、2つの大きなメリットがあると思っています。

ブログを始めるメリット

  1. 本業で学んだことを活かせる
  2. ブログで学んだことを仕事に活かせる

1、2のメリットから生まれる最大の魅力は、「サラリーマンとしての経験、知見、スキルがブログを通して積み上がっていく」ことです。

たとえば『ライティング術』はメールでのコミュニケーション・プレゼン資料作りなどで役立つし、『Webマーケティングスキル』は市場調査・世の中のトレンドを押さえる時に役立つし、『読者の立場で考える力』は営業などに活きますよね。

このように『本業で学んだことをブログに活かせるだけではなく、ブログで学んだことも本業に活かせる』のが魅力だと思ってます。

なので、ブログには「本業で得た知見を生かした情報発信ができる」と「ブログで得た知見を本業に生かすこともできる」の2点が相乗効果を生むと考えてます。

ーーブログを始めても途中で投げ出してしまう人も多いなか、クニトミさんはなぜ継続できたのかをご教示いただけないでしょうか。

そもそも、「平日は3〜5時間、土日は12時間ブログを書き、それを8ヶ月間継続したのに、月1万未満の稼げない時期が8ヶ月間続いた」のが、一番精神的にキツかったです。

そんな状況でも継続できたのは「取り組む過程に好きなことがあったから」だと考えています。

ボクは「哲学的なことを考え、それに対して自分なりに考えを整理するのが好き」なんです。

ブログを書く過程は、「検索してくるユーザーの悩みに対して、記事を書く人が解決策や情報を整理して伝える」というステップがあります。

たとえば「幸せとは?」という悩みを抱えて、「幸せとは?」と検索してきたユーザーに対して、自分なりの考えを整理して、記事を書いていく感じです。

ーーユーザーが求めることに応えていくんですね。

ボクはそれが大好きなんです。

このように「取り組む過程に好きなことがあった」からこそ、お金が稼げない時期でも楽しむことで継続することができだと考えています。

あと大切な視点は「お金」ではなく、「経験を稼ぐ」という視点で取り組むこと。

ブログに限らず、副業に取り組むにあたって必ず「稼げない時期」が出てきます。

しかしその稼げない時期に、汗水流して得た「経験、知識、スキル」が、後々稼ぐことにつながるんです。

実際にボクは現在ブログで月500万を稼げていますが、「月1万未満しか稼げなかった時期に学んだマインド、考え方、知識」が活かされています。

ーー初心者の頃の経験が、今の稼ぎに繋がるんですね。

はい。「お金が稼げない時期」はあるものの、「経験は稼げてる」わけです。

このように「お金」と「経験」を切り分けて考えるといいかと思います。

繰り返しになりますが「稼げない時期」に得た「経験」が後々稼ぐことにつながるので、まずは「お金を稼ぐことよりも、経験を稼ぐ」という視点で取り組むのが長く続けるコツにもつながると考えています。

クニトミ

ーー「副業」と「本業」と「私生活」のバランスで悩む方も多いと思うのですが、クニトミさん自身は悩まれなかったんですか?

よく聞かれる質問ですが、バランスとかはないですね。

僕は銀行員時代に、朝5時に起きてブログ書いてましたし、駅に歩いて向かう途中も、満員電車の中でもブログのことを考えていました

お昼も15分ほどで済ませて毎日近くのマックでブログを書いていましたし、20時に仕事を終わらせて、帰りの電車でもブログ書いて、家の近くのカフェで23時半までブログを書く生活を数ヶ月間送ってました笑

バランスではなく、取り組む姿勢やスタンスが結果に現れたんだと思います。

「時間がない」って言う人は、時間があってもやらないと思うんです。

ーー本当にストイックですよね。

副業で成功したいなら「覚悟を持とう」

ーークニトミさんが考える「ブログ副業を成功させるための要素」があればご教示いただきたいです。

『成功させる方法を教えてもらうこと」よりも『覚悟を持つこと」のほうが大切です。

ーー詳しく教えてください。

よくDMで「副業ブログは、もっと楽に稼げると思ってました」と質問がきますが、そんなわけないんですよ。

あなたにとっては副業でも、誰かにとっては本業なんです。

あなたが平日の仕事後に頑張ってなんとか2時間を作って副業しても、本業の人は8時間やっているんですよ。

生半可な覚悟では副業で成果を出すことなんてできない。

だから、「やり抜く姿勢とか絶対に結果を出すっていう覚悟」を持って取り組むことの方がよっぽど重要です。そして、「覚悟」は必ず「成長」に繋がります。

ーーなるほど。耳が痛い話です。なぜ覚悟を持ってる人は、成長できるのでしょうか?

自分で意思決定するからです。

ただただ上司に「どうしたらいいですか?」と聞いて、言われた仕事だけしていたら、失敗したとしても学びの質は低い。

しかし、どんなに小さいことでも自分で決めて「今回はこうする」と意思決定すれば、失敗から多くを学ぼうとするので、学びの質は高まる。

覚悟を持って挑戦する人は、主体的なので自分で意思決定するし、その”数”も多いので成長すると思っています。

ーーこれがブログで成功することと、どう繋がるんですか?

ブログに置き換えても同じです。自分で意思決定する人は、自分で正攻法を見つけられるんですよ。

結局、「成功するにはどうしたらいいですか?」と聞いて言われた通りにする人ほど、失敗したらすぐ諦めちゃうんですよ。

人のせいにできるので、失敗した時の学びの質も低いんです。

それに、TwitterなどのDMやコメントなどで『成功する方法教えてください!』という人ほど、教えてもやってないんですよ。

後日彼らのブログを見に行っても、『実践するどころか、記事すら書いてない』んです。

逆に、『成果を出す人』ていうのは、どんなに小さいことも自分で考え、挑戦していく。「ロングテールで記事書く方がいいかな?」とか「100記事書くほうがいいかな?」とか、色々と考えてやってみる。

もちろんたくさん失敗するけど、その失敗から多くを学ぼうとするので、学びの質が高まるんです。

そういう小さな小さな積み重ねによって、「あ、本当は、こういうやり方で、こういうタイミングで記事を書いたほうがいいんだ!」っていう『成功法』を見つけられるようなるんですよ。

僕もそうでした。

クニトミ

ーー成功者は色んなことを語りますが、結局は自分で経験しろということですね。

はい。

こうやって自分で意思決定する量が多いほどに、学びも多いし、自分で成功法を見つけられる人材になれる可能性も高い。

そして自分で意思決定できる人は、『覚悟』が半端ない。

だから結局は、覚悟を持って取り組むのが一番重要だと思っています。

ーー覚悟ってどうやったら持てるんですか?口で言うのは簡単ですけど、持つのは難しそうです。

覚悟を持ちたいなら、「逃げ道がない状況」とか「やらざるをえない状況」を自分で作るといいかと。

たとえばLINEを消去するとか、タイに引っ越して友達と会えないようにするとか、、思いっきり会社を辞めてみるとか……。

ーーどうしてで『逃げ道がない状況』を作ることが、覚悟を持つことに繋がるのでしょうか?

「もう、この道しか残されていないんだ」という状況になった時に、覚悟って待てると思うからです。

たとえばバンジージャンプの券を買う前に覚悟をめっちゃ決めて買う人はいないですよね。なぜなら、「買わない」って言う逃げ道もあるから。

みんな高台に登り、落ちる寸前まで行き、下を見下ろしたら絶壁で、後ろにも待ってる人がいるからもう後には引けない状況。

つまり「飛び降りるしか、残された選択肢はない」っていう状況になったときに、覚悟を持って飛び込むと思うんです。

だから『逃げ道がない状況』を作ることが、覚悟を持つことに繋がると思ってます。

別に死ぬわけじゃないし、人生に1度くらいは自分を追い込んで『勝負する期間』を作ってもいんじゃないかなって思ってます。

覚悟を自ら作り出し、自ら成功法を見つけられる人材になっていきたいですね。

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Writer パラナビ編集部

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