Paranaviトップ お仕事 働き方 「脱・週5勤務の正社員」を実践する4人が語る、「自分で決める」しんどさと心地よさ

「脱・週5勤務の正社員」を実践する4人が語る、「自分で決める」しんどさと心地よさ

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「好きなことを見つけて」「やりたいことをやろう」「自分らしく働こう」という言葉がよく聞かれます。でも、それって難しい気も。今回は、時間や場所にとらわれない働き方を実践して、独自のキャリアを築いている、ゆかさん、ちかさん、さえこさん、ようこさんの4名で座談会を実施しました。

自分自身=会社。育児も仕事も1つの事業と捉える

ーー今日はよこいゆかさん、にしのちかさん、わださえこさん、おさこようこさんの4名に集まっていただきました。よろしくお願いします!

aiyueyo ゆかさん

ゆか

2年ほど全国多拠点生活をした後、福岡県を経て、2016年に大分県へ移住してきました。今は夫と柴犬とゆったりした暮らしを楽しんでいます。コーチングスクール「ナエドコ」の事業責任者のほかにも、スクールの事務局やカフェのアルバイトなど複数の仕事を掛け持ちしながら、パラレルキャリアを楽しんでいます!
aiyueyo ちかさん

ちか

私は、週4で正社員+週1でフリーランスというスタイルで働いていて、広報の仕事をしています。また2021年夏に湘南・大磯へ移住し、夫婦で互いの得意を持ち寄る「ふうふユニット」活動をスタートしました。「暮らし」を最優先にする生き方を日々模索しています!
aiyueyo さえこさん

さえこ

夫の転勤に合わせて、4年前から徳島で暮らしています。娘と一緒に過ごす時間を長く取りたくて、1日3〜4時間程度を目安に働いています。ありがたいことに、近所には子連れで働けるお弁当屋さんがあって、そこの手伝いも娘と一緒にやっています。
aiyueyo ようこさん

ようこ

2歳の娘を育てながら、グラフィックデザイナー・イラストレーターとして完全在宅勤務で働いています。前職では5年間小学校教員をしていましたが、心身を壊して退職。キャリアチェンジしてからは、自分や家族が健やかに暮らすことをまず第一に置いて、自分に合う働き方を模索しています。

ーーみなさんそれぞれ、独自の働き方を確立されていますね。皆さんも所属されている、正社員0人のコミュニティ「aiyueyo」では、自分自身を1つの会社と見立てて、仕事や子育て、暮らしなど生活のすべてを要素に入れる考え方が根付いていると聞きました。そこにたどり着いたきっかけは、何だったのでしょうか。

aiyueyo ゆかさん

ゆか

私は一時期カフェを経営していたんですが、だんだん「カフェオーナー」として括られることに違和感を持つようになったのがきっかけです。いろんな複数の仕事を並行して楽しくやりながら、「自分という会社を経営しているぞ!」と考えるようになり、ますます仕事が楽しくなりました。
aiyueyo ちかさん

ちか

コロナ禍で、当時働いていたホテル業界に大きな影響が出たのがきっかけです。そのとき、安定なんてないこと、そして自分がいかに会社にどっぷり依存していたか痛感しました。それからは、自分が大切にしたいことや好きなもの、得意なことをを大事にして、パラレルキャリアで生きていこうと決意しました。
aiyueyo さえこさん

さえこ

私は、夫の転勤に帯同するため会社を退職したことがきっかけです。そのとき子どもはほしいと思っていたので、「子育て×転勤」が前提の生活に。そうした環境でも私らしい生活をしていたいし、心の健康を保つためには働くことが必要だと思いました。夫の実家が農家で、将来的に継ぐ予定ということもあって「農業」の要素が加わり、「子育て×転勤×農業」という働き方を考える中で、今の働き方にたどり着きました。
aiyueyo ようこさん

ようこ

私は妊娠・出産をきっかけに、在宅勤務で時間の融通が効く働き方をしたいと考えました。妊娠中に女性向けキャリアスクールに参加。デザインについて猛勉強して、キャリアチェンジしました。今は「愛や優しさを届け、子どもたちやご家族の笑顔を増やす」ことを目標にしています。

自分で自分の人生を選び取れると、毎日が充実する

ーーそうした生き方を実践してみて、どう感じますか?

aiyueyo ゆかさん

ゆか

どこかの会社に属するのではなく、自分という大きな会社があって、その中の1事業として仕事や家庭のことをやっているイメージ。誰かに決められたルート、用意された道を歩むのではなく、自分で自分の人生を選択している感覚を持てるようになりました。手応えも充実感も段違いです!
aiyueyo ちかさん

ちか

好きなこと、得意なことを生かしているから、日々をごきげんに過ごせる時間がぐっと増えました。それによって家族や友人、職場の仲間との関係性がよくなり、仕事のクオリティが上がりました。いいこと尽くし(笑)。

aiyueyo さえこさん

さえこ

どこでも生きていけるな、と自信がつきました。1つの肩書きや勤務形態に縛られることがなくなって、自由度が上がったのもうれしいです。その分、自分に合った働き方を追求しようと、いろいろ工夫するようになりました。
aiyueyo ようこさん

ようこ

“私らしさ“を生かして仕事をいただけること、同じ思いを持つ方々と一緒に仕事をできることに喜びを感じています。また、娘との時間もしっかり維持できるので、私にとってはこれ以上ない働き方だと思っています。

aiyueyo  ようこさん

ようこさんの仕事風景。仕事をしながら、子どもと一緒にいられる貴重な時間もキープ。「今の年齢では、長時間はまだ難しいですが、子どもが自分で考えて遊びこめるように遊びの環境を整えています」

フリーランスには「自分ですべてを決める苦しさ」がある

ーー自分という会社を経営されているみなさん。キャリアや働き方について、どんなことを考えていらっしゃいますか?

aiyueyo さえこさん

さえこ

私は、家事や育児もキャリアの1つだと思います。例えば毎日自炊することで外食が減り、健康的な食事ができます。平日娘と過ごすことで、保育園に通うコストがかからずに済みます。こうした工夫も家計にプラスに働くので、結果的に、お金を稼ぐことと同じくらい大事じゃないかと思うんです。
aiyueyo ようこさん

ようこ

会社員と違って大変だなと思うのは、スケジュールの確保から仕事量の調整、お金の管理まで、全部自分でしなきゃいけないこと。慣れないうちは難しく感じましたが、最近は面白さも感じています。それから、ずっと在宅勤務ということもあって、ママモードと仕事モードの切り替えが難しいですね。仕事環境を整えたり、自分の中でルーティンを決めて気合いを入れています。
aiyueyo ちかさん

ちか

私は、夫がプロのシェフなので料理はお任せしています(笑)。フリーランスだったときは、時間の管理がいちばん難しかったですね。自分らしく暮らせるように時間をゆったり取りたくてフリーになったはずなのに、いつの間にか仕事を詰めこんでしまって。折に触れて棚卸しして、自分が本当に気持ちを乗せてやれる仕事に絞るようにしていました。

aiyueyo ちかさん夫婦

ちかさん夫婦の「ふうふユニット」活動では、期間限定の食堂を運営したり、ブランディングムービーを作ったりしているそう

aiyueyo さえこさん

さえこ

すべてを自分で決められる環境って、意外としんどいですよね。それを心地いいと感じる人と、そうでない人がいると思います。
aiyueyo ちかさん

ちか

はい、私にはしっくりきませんでした(笑)。それが、今会社員として働いている理由の1つでもあります。気の置けない上司に相談すれば、意外と実現できることもあるはず。新しい働き方ができるようになれば、会社にとってもいい変化です。

ゆかさんの仕事場

ゆかさんが自宅の庭に作った仕事場。自然光が差し込み、開放感たっぷりの素敵なスペースです。

aiyueyo ゆかさん

ゆか

私はこれまで、2年以上同じ仕事をしたことがないんです。カフェをやってみたい!と思い立ってオープンしたものの、初日に「あ、私には合わないな」と気付いたことも(笑)。あれこれ考えるよりもやってみるのがいちばん早いし、違うなと感じたら撤退すればいい。

お金がない時期を経験すると、金銭への執着心や恐怖心がなくなる

ーー最近、パラナビ読者から寄せられるのが「お金周りの心配ごと」。みなさんは、お金についてどう考えていますか?

aiyueyo さえこさん

さえこ

夫と付き合っているとき「この人となら、たとえお金がなくても楽しく暮らしていけそうだな」と思って結婚しました。だから、あまり心配していません。教育費も、家族の生活に影響するほどたくさんのコストをかける必要はないかなと思っています。私が思う「いい教育」は、「多様な大人を見せる」と「親が人生を楽しんでいる姿を見せる」ことなんです。私の夢も「変なおばさんになること」ですし(笑)、人生には無限の可能性があることを教えてあげられたらと思います。

aiyueyo さえこさん

「はれいろキッチン」で働くさえこさん。サックスを吹きながら、娘さんと一緒に「はれいろキッチン」で客寄せ!

aiyueyo ようこさん

ようこ

私はド安定の公務員という立場を、心身を壊して辞めた経験があります。だから、自分と家族が健やかでいること以上に大事なことはないと思っています。教師になったから一生安泰、安定した人生を歩めるなんてことはないんですよね。
aiyueyo ゆかさん

ゆか

私は昔、本当にお金がない状況を経験したことで、お金への執着心や恐怖心がなくなりました。本当にマズい状況にはならないと肌でわかっているというか(笑)。お金のためにあれをしなきゃ、これをしなきゃ、という発想が少ないので、自然といらないものを手放しやすくなりました。今は、大分県在住で夫婦と犬の暮らし。12〜13万円くらいでも生きていけるので、お金についてはあまり心配していません。
aiyueyo ちかさん

ちか

私は夫婦で毎月振り返る時間を作り、お金の使い方について話し合うようにしています。「1年でだいたいこれくらい貯金したいね」と目線を合わせて、試行錯誤しながら進めているところ。とくに出産や育児は計画通りに進むものではないけど、おおまかな将来設計は作っておきたいなと。お金がなくたって大丈夫だと頭ではわかっていても、その怖さを完全にはぬぐえていません。夫がフリーランスなので、私が会社員でいることで、少し安心要素を得ている部分があります。
aiyueyo ゆかさん

ゆか

お金のことってわかりにくいですよね。私はFP(ファイナンシャルプランナー)2級の資格を持っていますが、それでも自分のことを客観的に見るのは難しいです。お金関連で困ったり迷ったりしたときに相談できる相手がいると安心なので、一度プロに相談しておくといいと思います。プロはそのときどきの最新情報を持っている点もメリットです。生活にかかる最低限の金額を把握しておくだけでも、だいぶ気持ちが楽だと思います。

ーー育児についてもう1つ。第二子を持ちたいけどタイミングが難しいという悩みもよく聞きます。

aiyueyo さえこさん

さえこ

私は今のところ、その悩みは持たずに済んでいます。今の職場であるお弁当屋さんは子連れで働ける環境なので、みんなで面倒を見られますし、子ども同士が一緒に遊んでいます。周りも3人4人と子どもがいる家庭が珍しくないので、自分も自然と、それくらい生む気でいます(笑)。友達と一緒に協力しあって子育てをしているような感覚ですね。東京にいたころは想像もしなかった子育て環境だと思います。とくに会社員の方々は、第二子以降は育休から復帰するタイミングを迷うという話もよく聞きます。
aiyueyo ちかさん

ちか

都心と地方では、育児や教育にかかるコストも、周りの価値観も全然違います。保育園に預けたときにかかる金額や、自治体の支援の内容もバラバラですよね。
aiyueyo ようこさん

ようこ

私はまさに今、第二子がほしいなと思い始めたところです。今まではやはり先々のことを考えてしまって踏み切れなかったのですが、娘のことを考えると、きょうだいがいる環境がいいなあと……。一方、フリーランスには産休も育休もありませんから、そこが壁になっています。夫が育休を取れる環境なので、私は今の働き方のままで頑張ろうと思っています。
aiyueyo ゆかさん

ゆか

女性はさておき、男性育休の実態は会社によって全然違うと思います。会社員なら、自分やパートナーの勤め先がどういう状況にあるのか、制度活用の実態を一度確認してみるといいと思います。

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さくら もえ
Writer さくら もえ

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